中学受験を終了した皆さん、お疲れさまでした。4月からは楽しい中学生活が始まりますが、勉強についていけるかも気になりますよね?
では、中学のスタート時につまづく可能性がある科目は何だと思いますか?
数学?理科?違います。数学も理科も中学受験の方が難しいくらいです(マジで)
スタート時につまづくとしたら…それはズバリ英語です!
なんで英語?と思った方もいるかもしれませんね。その理由はもう少し後できちんと説明しますので、英語でつまづいた場合を想像して下さい…
6年後の大学受験では、中学受験に比べて英語の比重がはるかに大きくなる(私立大学だと英語の配点が全体の13以上!)ので、英語が苦手になると大学受験が非常に不利になるのは分かりますよね?
また、先に述べたように中1の最初は英語も含めどの科目も易しいので、英語でつまづくと他の生徒と点数差がついて全体順位が下がってしまいます。
最初のテストで順位が悪いと、最悪「自分は(この中学では)出来ない駄目な子なんだ」と自信を失ってしまい、苦手でないはずの他の科目の調子までだんだん悪くなって大学受験までの6年間ずっと学年で下の方に定着してしまう(いわゆる「深海魚」)おそれもあります
ここまで読んで、今まで学校の英語以外何もやってないし…どうしたらいいの!
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
という人もいるでしょう。
でも大丈夫!
東大卒講師歴20年の図解講師「そうちゃ」が、スタートで出遅れないように受験終了後入学前にすべき英語の学習準備を分かりやすく説明します。
この準備は受験算数をやってきた元中学受験生には全く難しくない(マジで)ので安心して下さい♪
記事を真似して準備しておけば、中学入学後に英語で落ちこぼれる可能性はゼロ!それどころかスタートダッシュで学年上位に行けるかもしれませんよ♪
自分が指導する場合は
①アルファベットとローマ字を定着させる
②身の回りの事物を単語カードにして暗記させる
③英語のドラマ映画歌を反復して聞く
④基本例文を暗記暗唱させる
⑤基本的な前置詞・副詞を④に追加する④⑤と並行して
・英検対策問題集を進めるですかね。
詳しくはツイートします
— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2025/2026/2027年組 (@zky_tutor) February 9, 2022
目次(クリックでジャンプ)
どうして、つまづくのか?
独特の「差」
「つまづくとしたら英語」と書きましたが、どうしてか分かりますか?
英語が難しいから? ではありません。受験算数に比べたら英語はもの凄く簡単です。
英語でつまづくことがある理由は、他の科目に比べて生徒間の学力差があるからです。
算国理社は入試があるので入学者の学力レベルはある程度そろっています。それに対して英語は入試が無いので、「上」はすでに英検準2級を取得している生徒さんから、「下」は学校以外では全く勉強してない生徒さんまで、入学者のレベルに凄い差があります。
このような差がある全員が同じラインからスタートするので、中にはついていけない人も出てきてしまう、というわけです。
悪条件
ただ、特段英語を勉強していなくてもついていける人も当然いますし、逆に英語を勉強していたのにつまづく人もいます。
上で「英語は難しくない」と書きましたが、では何故英語でつまづくのか、それをやっと書くときがきました。
英語のスタートでつまづく一番の原因は「英字(アルファベット)が早くきれいに書けない」ことです。
え?そんな初歩的なこと?と思うかもしれませんが…中学受験を思い出して下さい。「日本語が上手に書けない・早く書けない」人が塾に入ったら、勉強の内容を理解するしない以前に答えを書いたり板書を写したりするのに大きなハンデを背負っていませんか?
しかも、英語の初期学習は受験算数と違って「考えて答えを出す」という作業がありません。はっきり言えば、記憶していることを書いたり、お手本を写したりするだけです。
だから頭がそれほど良くなくても英字をキレイに早く書ける人は英語の成績が良くなるし、逆に頭が良くても英字をキレイに早く書けない人は英語に苦戦することになるのです。
中学受験で私の授業を受ける生徒さんは99%が合格と同時に卒業しますが、中には中高生として「戻ってくる」生徒さんがいます。
彼らがつまづいていたのは英語で、そして字が大きくて汚ない人ばかりでした(そして皆数学が好き得意で暗記が嫌いでした)
小まとめ
①英語を学習していなかった
②字をキレイに早く書けない
この条件が重なるとスタート時に英語でつまづく可能性が高くなる。
①は今さらどうしようもないので、②の条件を取り除いておくのがスタートでのつまづきを無くす鍵になる
ついていけない人は、授業中に劣等感を感じたり、宿題に時間がかかったりして「英語なんか嫌いだ!」となってしまいます。もともと出遅れている上に嫌いになってしまったら…追いつくのは難しいですね
英語だけですめば良いですが、それが元で学校の授業や宿題全体が嫌いになってしまうと…6年間が辛いです。
そうならないために、準備をしておきましょう♪
(元)中学受験生の英語学習
ゆるすぎる準備
一般に塾などの「中学準備講座」では、ゆる~くアルファベットになれて、単語を書いて、簡単な例文を練習して…というのが多い。
これは、受験勉強をせずに公立中に進む子を徐々にペースアップさせるには良いかもしれない
しかし(元)中学受験生はつい1ヶ月(以内)前まで入試に備えて大量の語句を憶え難しい問題に取り組んでいたので、メチャクチャ鍛えられていて人生で2番目くらいに頭が冴えている人が多い。
この状態を最大限生かさないと非常にもったいない
受験の余勢を駆る
受験直後は記憶力と学習習慣が最高まで強化された状態なので、単語を一気に大量に憶えることが出来ます。
また思考力も最高まで強化されているので、少しの体系的ヒントを与えれば大量のサンプルを体系的に理解したり規則性(文法)を類推することも可能でしょう。
したがって、つづりや発音や文法の説明を受けて練習して…という「演繹的」な学習よりは、大量の単語や体系的ヒントになる少数の例文を憶えるうちに発音とスペルの関係や文法を理解するという「帰納的」な学習が合っています。
つまり、中学受験の余勢を駆り、記憶力と思考力がある間に一気にサンプルを身につける学習スタイルがおすすめです
カタカナ学習で始める
英字(アルファベット)に慣れていない可能性を想定しているので、英字をキレイに早く書く練習に最初に着手することが絶対に必要
ただ、キレイに早く書けるようになるのを待っていると受験の余勢(記憶力と思考力)がある期間が過ぎてしまうおそれがある。
したがって、英字を早くキレイに書く練習と「平行して」単語の記憶を行う必要があるが、一般に行われる「スペル→意味・発音」順の学習だとスペルの部分で時間とエネルギーを浪費してしまう(まだキレイに早く書けないから)ので、スペルを最後にした「意味→発音→スペル」の順で学習する。
つまり、はじめ(英字をキレイに早く書けるまで)は「(発音に合わせて修正した)カタカナ」を用いた学習を行う
(「玄関←→エントランス」を記憶)
後に(英字をキレイに早く書けるようになってくる頃)、スペルを反復練習して記憶する
(「エントランス=entrance」を記憶)
2月が勝負
受験の余勢を駆れるのは、いつまでか分からない(場合によっては1週間で阿呆になる)
そして、中学からの課題が出たら学習内容やペースは学校に合わせざるを得ない。
だから準備学習をするなら2月と3月、特に2月が勝負になる
小まとめ
英語の準備学習の方針
①中学受験の余勢(記憶力と思考力)がある間に一気に大量の単語と体系的な例文を記憶する
②英字(アルファベット)練習と記憶を平行する
③単語はまず発音(カタカナ)次にスペルを憶える
以上を前提に、英語の準備学習のカリキュラムの一例を示します。
まずは状態をチェック
アルファベット
重要性
アルファベットが早く正確に書けないと、学校の板書を写したり宿題でノートを作ったり単語を練習したり全ての場面で時間がかかったり見直しがうまく行かずに学習効率が下がる
その結果、英語学習が億劫になりヤル気がなくなる
学習初期の出遅れの主要因となるのは上で説明しました。
チェックポイント
ブロック体で大文字小文字が綺麗に早く書けるか
書けない場合、スタート時に落ちこぼれる恐れが強いので要注意!
ローマ字
重要性
発音からスペルを予測したり、スペルから発音を予測する際の基準になる。
予測と違った場合に、その違いが記憶のフックになる。(予測が無いと「へーそーなんだ」で記憶に残らない)
チェックポイント
まず、五十音が正しく書けるか。これが書けない場合は落ちこぼれるおそれ大
次に、撥音(がっこうgakko)や拗音(べんきょうbenkyo)、その組み合わせ(たっきゅうtakkyu)が書けるか
空白を空けて、標準的な文を正しく書けるか
カタカナ語の知識
重要性
日本語になり意味も分かるカタカナ語を通して英語を学べば、非常に効率が良い。
カタカナ語の知識が少ない人は外来語への感受性が低かったり嫌いだったりする。そのままでは英語の学習効率が低く、非常に不利
チェックポイント
身の回りの名詞をカタカナ語にできるか。英語の発音でなくて良い
チェック例
・床→フロア ・窓→ウィンドウ ・本→ブック ・電気→ライト ・飲み物→ドリンク ・腕時計→ウォッチ ・置き時計→クロック ・紙→ペーパー ・鉛筆→ペンシル ・犬→ドッグ ・猫→キャット
・髪→ヘア ・目→アイ ・耳→イヤー ・口→マウス ・声→ボイス ・腕→アーム ・手→ハンド ・体→ボディ ・腰→ウエスト ・足→フット
これらができない人は外来語への感受性が鈍い。この時期に意識を変えないと「英語が嫌い・苦手」なまま6年過ごすおそれがある
外国メディアへの関心
外国の音声付きメディア(映画・ドラマ・音楽)関連の作品で好きなものがあるか?
英語の学習準備計画
概要
(注)2月初めに入試が終了する首都圏の受験生を基準に日付を設定しています。他の地域の方は御自身の入試終了時期に応じてずらしてお読み下さい
A1アルファベット(2月第2週)
→A2ローマ字
→A3単語(2月第3週)
→A4文
→以降は日課として継続Bコース(単語記憶)
B1カタカナ(2月)
→B2英字(3月)Cコース(メディア)
作品鑑賞とセリフの記憶(2月~)Dコース(文法)(3月以降)
D1:1文型・2文型
D2:前置詞句
Aコース(英字練習)
英字をキレイに早く書けるようにしてつまづきの主因を除去♪
オススメ教材
そうちゃ式オリジナル練習帳
(元)中受生が2月にローマ字とアルファベットを練習する用に作成しました
注:英語の準備学習を直接の目的とするため、学校で習う「訓令式」ではなく英語の発音に近い「ヘボン式」を載せています。
「そうちゃ式 ローマ字アルファベット練習帳」は、そうちゃ式の学習教材を購入の方に1月後半から3月まで無料で配布します(有料販売なし)。
下のフォームに必要事項を記載して送信すると自動返信されるメールにプリント(zip形式)へのリンクアドレスが書いてあります。zipファイルをダウンロード・解凍して練習帳を御利用下さい
ここからは「そうちゃ式練習帳」を例に説明します
A1:アルファベット練習
アルファベットを1文字練習する。書き順はまあ適当で良いが、文字のプロポーションに気をつけて、他の文字や数字と区別できるように書く
地下1階(g)を書き分けられるように
1文字ずつ書けるようになったら、大文字小文字とも連続して暗唱しながら書けるようにする。
目標として、大文字小文字のなぞりと3回練習をキレイに6分で書けたら合格
A2:ローマ字練習
基本55音、撥音、促音、濁音半濁音、拗音をローマ字にできるように。
英語の発音とスペルの相互類推の基本・スペル記憶のフックになる
文字の幅をそろえてキレイに早く書けるように練習
A3:単語の練習
日本語の単語をローマ字にできるように
文字の幅をそろえてキレイに早く書けるように練習
A4:文の練習
単語と単語の間を一文字空けて書くのと、文の最初を大文字にして、最後にピリオド等をうつ練習。
例文集
上でダウンロードした練習帳に、ローマ字で書いてみましょう♪
●安い! 美味い! 早い!
●魔術師 魔術 修行中。
●飲んだら 乗るな。 乗るなら 飲むな。
●今日 窮屈な 靴下 売り尽くした。
●蛙 ぴょこぴょこ 3ぴょこぴょこ。 合わせて ぴょこぴょこ 6ぴょこぴょこ。
●なんも やる気 しね。
●生麦 生米 生卵
●赤巻紙 青巻紙 黄巻紙
●肩叩き機 買ったら 高かった。
●除雪車 除雪 作業中。
●この 釘 引き抜き にくい。
●なかなか カタカナ 書けなかったな。
●くたくた シャツ 100着
●聖徳太子 大した こと ないし。
●凄い 具合 悪い ズワイガニ。
●一将 功 成りて 万骨 枯る。
●酔えば 酔うほど 強くなる!
●眠いから 歯磨き しないで 寝ちゃおかな…
解答
↓(開く)↓を押すと例文とローマ字が表示されます。間違えたものは3回練習しましょう
●安い! 美味い! 早い!
Yasui! umai! hayai!
●魔術師 魔術 修行中。
Majutsushi majutsu shugyochu.
●飲んだら 乗るな。 乗るなら 飲むな。
Nondara noruna. Norunara nomuna.
●今日 窮屈な 靴下 売り尽くした。
Kyo kyukutsuna kutsushita uritsukushita.
●蛙 ぴょこぴょこ 3ぴょこぴょこ。 合わせて ぴょこぴょこ 6ぴょこぴょこ。
Kaeru pyokopyoko mipyokopyoko.
Awasete pyokopyoko mupyokopyoko.
(その他「とto」のような助詞を含まない文)
●なんも やる気 しね。
Nanmo yaruki shine.
●生麦 生米 生卵
Namamugi namagome namatamago
●赤巻紙 青巻紙 黄巻紙
Akamakigami aomakigami kimakigami
●肩叩き機 買ったら 高かった。
Katatatakiki kattara takakatta.
●除雪車 除雪 作業中。
Josetsusha josetsu sagyotyu.
●この 釘 引き抜き にくい。
Kono kugi hikinuki nikui.
●なかなか カタカナ 書けなかったな。
Nakanaka katakana kakenakattana.
●くたくた シャツ 100着
Kutakuta shatsu hyakuchaku
●聖徳太子 大した こと ないし。
Shotoku taishi taishita koto naishi.
●凄い 具合 悪い ズワイガニ。
Sugoi guai warui zuwaigani.
●一将 功 成りて 万骨 枯る。
Issho ko narite bankotsu karu.
●酔えば 酔うほど 強くなる!
Yoeba youhodo tsuyokunaru!
●眠いから 歯磨き しないで 寝ちゃおかな…
Nemuikara hamigaki shinaide nechaokana…
Aコースの目標
以上の練習で2月中には「英字を書く」ことが苦痛でなくなるようにして、以降は「連続練習(8枚目)」「例文集(実装中)」を日課にして早くキレイに書けるようにする。
Bコース(単語記憶)
Aコースと同時に開始します
B1:日本語→カタカナ
英字練習が始まったばかりの期間はカタカナ英語で語彙を大量に増やしながら、頭をバイリンガルに慣らしていく。
単語カードにして日々記憶していく
単語カードの作成
身の回りにある普通名詞を英語のカタカナ読みにする(例:玄関→エントランス)。
すでに日本語になっているもの(外来語)でも良い(例:戸→ドア)
保護者が英語に堪能ならば、アクセントが分かるようにしたりカタカナを変形させておくと良い(例:エントランス,ドーア)
これにより、何かを見たり聞いたりしたときに「これは英語で何て言うのだろう」と考えるクセをつけ、1つの事物に日本語と英語2つの呼称を当てる脳にする
例えば、家を出てから駅に行くまで、コンビニに行くまでに見た全てのもの(日本語)をカードにメモさせて、保護者がカタカナにしてあげれば、毎日生活するだけで単語が憶えられる
*名詞に限定している理由
動詞は文型(語法)と共に記憶させたいので、Dコース(英文法)で例文と共に記憶するようにしています。
独学ですすめるなどDコースを省略して英検学習に行く場合は、このBコースで動詞もカードにしても良いでしょう。
カード作成上の注意
最終的にカードは「英字・発音(カタカナ)→日本語」の順に使用するので、カードをめくる方向(ひっくり返して左に置く)を基準にすると、この時点では裏の日本語から表のカタカナを言えるように、使っている。
ペースを決めて(平日10個ずつ2週間で100個など)単語をカードにして、カタカナで言えるようにしておく
B2:英字+カタカナ→日本語
英字の練習が進んで、英字が滞りなく書けるようになってきたら(目標2月下旬)、単語のスペル(英字)も憶える。
まず、カタカナを書いたカードに英字を書き加え、英字を3回以上練習させる(そうちゃ式練習帳にフリー練習用紙が入っています)
次に表側のカタカナを読みながら英字をて、裏側の意味が言えるようにする。
これでスペルと発音と意味が結びつく
全てのカードに英字スペルを書いたら、ペースを決めて(平日3語週15語など)カードを増やし、同じように表→裏が言えるように練習する
B3:日本語→カタカナ+英字
意味が言えるようになったら、裏側の日本語を見て表側の英語の発音(カタカナ)を言いながらスペルが書けるようにする
これで単語を記憶する学習習慣が身につきました。
Cコース(メディア)
ABコースと並行して、好きな洋画のDVDや洋楽のYouTubeなどのメディアを見る。半分遊び半分勉強。
これで英語に親近感を持てれば自然と英語を勉強するようになるかもしれない
昔、高校生の生徒のリクエストで「Terminator2」を題材に作った思い出…
C1:作品を憶える
まず、繰り返し見る
↓
あらすじやセリフを大体憶えてきたら、字幕版(英語音声+日本語字幕)にする。
これを機会に、中学以降は吹き替えではなく英語音声でメディアを鑑賞する習慣をつけると良い
C2:好きなシーン・セリフを決める
字幕版で見ながら、好きなシーンのセリフを決め(短くて自分でも使いたくなるようなセリフが良い)、一時停止して時刻と日本語字幕をカードの表に書く
アルファベットとローマ字を練習している期間(Aコース)に、いくつかの作品をこの段階まで進ませておくと良い
C3:英語のセリフと発音を書き取る
ここから字幕も英語に切り替える(英語字幕の英語音声!)
↓
セリフがあるシーンまで飛んで英語のスペルをカードの裏に書き取る。発音は聞こえる通りカタカナで書き取る(保護者が英語に堪能ならアクセントとアクセントが分かるようにカタカナを少し変形する)
1枚のカードに2つか3つくらいのセリフをまとめる。
カードが出来たら、まず「表の日本語」→「裏のカタカナが言える」ように練習し、言えるようになったら「表の日本語」→「裏のカタカナを言う」→「英字スペルが書ける」ように練習する。
洋楽も同じように作ると面白いが、音楽の性質上、英文も発音がリズムに合わせて変形していて難しい。最初は洋画がオススメ
Dコース(英文法)
英文法の予習はアレコレこまごまとやらずに、少ない本質的ルールを多くの例文で反復させることが大切です。
正直、力量のある指導者がいないと難しいかもしれないので、独学の場合は外部教材(発音を学ぶことを考えるとスタディサプリのような動画が良いかもしれない)を使ってください。
以下は「そうちゃ」が指導する場合の手順を示します。
文型
英文法で混乱するのは①文型②時制で、特に文型は学校の授業や参考書の説明が下手で余計混乱する生徒が多い。
そこで①文型の基本ルール「一般動詞とbe動詞が作る文型の区別」で頭に棚を作りながら、肯定否定疑問文のルールも覚えられるような基本例文をカードにして暗記暗唱させる。
「英語のカタチ1(SV)」
例文にlaugh←→cry,run←→walk,live←→dieのような対になる動詞を用いて基本動詞をできるだけ多く記憶させる
・肯定と否定
(表)
私は笑う/私は笑わない
あなたは泣く/あなたは泣かない
(裏)
I laugh.アイ ラーフ/I don’t laugh.アイ ドント ラーフ
You cry.ユー クルラーイ/You don’t cry.ユー ドント クルラーイ
同じパターンで多くの動詞をここで記憶させる
・疑問文と答え
(表)
私は笑いますか?
→はい、笑います/いいえ、笑いません。
あなたは泣きますか?
→はい、泣きます/いいえ、泣きません。
(裏)
Do I largh?ドゥ アイ ラーフ?
→Yes,you do.イエス ユー ドゥ/No,you don’t.ノウ ユー ド-ント
Do you cry?ドゥ ユー クルラーイ?
→Yes,I do.イエス アイ ドゥ./No,I don’t.ノウ アイ ド-ント.
動詞を変え、主語をWe,Theyなどに変えて5セットほど作る。
・まとめ(英語のカタチ1)
S V(SはVする)
S don’t V(SはVしない)
Do S V?(SはVしますか?)
→Yes,S’ do.(はい、します)/No,S’ don’t(いいえ、しません)
文法は数を絞る代わりに抽象的に説明できるレベルまで理解させる
・三人称単数の修正
he,sheを主語にした例文を作る。動詞は同じでも良い。
「英語のカタチ2(SVC)」
・肯定文
・否定文
・疑問文と答え
・be動詞の人称変化
・まとめ(英語のカタチ2)
S be C(SはCである)
S be not C(SはCでない)
be S C?(SはCですか?)
→Yes,S be.(はい、します)/No,S be not(いいえ、しません)
一気にやると英語を嫌いになるので、定着させながら進む
「英語のカタチ」(まとめ)
1文型と2文型をそれぞれ理解定着させたら、学習が進んだ後の混乱を避けるために、この時期に頭の中を明確に棚分けする。
これをやらないと現在進行形あたりで頭の中が目茶苦茶になる生徒が現れる
前置詞
基本文型が理解できたら、SVの例文に前置詞と副詞(句)を加えて、短い文章を読めるようにする
・代表的な前置詞を「時間」「場所」など意味のグループごとに10数個記憶させる。
「A of B」が「BのA」になる日本語との語順の違いを叩き込む
StudySapuri(スタディサプリ)
音声を扱う英語という科目の特性上、家庭学習の補助に良いと思うので「スタディサプリ中学講座」を紹介します。「中学準備講座」と「中学講座」があります。
中学準備講座
入学前の生徒さん向けの講座で「単語」「文法」「発音」の3パート構成
「文法」は公立中に進学する生徒さん向けに初歩を説明しているので、中学受験生なら本でバーっと勉強しても同じかもしれないが、英語を怖がっている生徒さんに「英語って別に難しくないな♪」と思ってもらうのには良いでしょう
本で学んでも同じかもしれない
「単語」は一問一答アプリでチェックできるのは便利
ただ、単語(スペルと意味)の暗記や文法は本でも学習できるんですよね…
それに対して「発音」は、動画ならではの学習効果が期待できてオススメです。
実際に発音を聞いて発声の仕組みを見て自分でも練習できるというのは、動画が圧倒的に向いている。
このように(元)受験生の準備学習にもオススメのスタディサプリ中学講座は今なら14日間無料。2週間で準備講座だけ見て解約すればお金は一切かかりません。興味がある方はぜひお試しを♪
さらにスタディサプリ中学講座は無学年式で中3までの授業を自由に見れるので、小学時に英語をやっていた人・すでに英検の級をもっているような人は文法の復習・まとめのつもりで「中学準備講座」をとばして「中学講座」で見るのも良いでしょう。
ここからは「中学講座」を説明します
中学講座
中学講座は教科書別の内容になっていますが「共通」というコースがあるので、そちらで先取りをすれば良いでしょう。
ちなみに中1英語(共通版)は内容は何と全64項目。英検4級程度までは十分カバーしていますね
それぞれについて「要点」といくつかの「例題」があります(「↓開く↓」をクリックすると64項目が一気に開きます…)
第2講 I am not ~. / Are you ~?
第3講 This is ~. / Is that ~?
第4講 He is ~. / She is ~.
第5講 Is he〔she〕 〜? / He〔She〕is not 〜.
第6講 be動詞のまとめ
第7講 一般動詞の肯定文・否定文
第8講 一般動詞の否定文・疑問文
第9講 一般動詞のまとめ
第10講 助動詞can / cannot
第11講 助動詞canの疑問文
第12講 助動詞canのまとめ
第13講 Who is ~?
第14講 What is ~?
第15講 Where is ~?
第16講 What time ~?
第17講 疑問詞whoseと「~のもの」の表し方
第18講 What do you ~?
第19講 What+名詞 ~?
第20講 When do you ~?
第21講 How do you ~?
第22講 How many ~?
第23講 名詞
第24講 代名詞の目的格
第25講 代名詞のまとめ
第26講 位置を表す前置詞
第27講 三人称単数現在の肯定文
第28講 三人称単数現在の否定文
第29講 三人称単数現在の疑問文
第30講 三人称単数現在形のまとめ
第32講 疑問詞which
第33講 疑問詞why
第34講 疑問詞のまとめ
第35講 命令文
第36講 感嘆文
第37講 動詞のing形を使った表現
第38講 want toを使った表現
第39講 What do you want to do?
第40講 be動詞の過去形の肯定文・否定文
第41講 be動詞の過去形の疑問文
第42講 be動詞の過去形のまとめ
第43講 一般動詞の過去形(規則動詞)
第44講 一般動詞の過去形(不規則動詞)
第45講 一般動詞の過去形の否定文
第46講 一般動詞の過去形の疑問文
第47講 一般動詞の過去形のまとめ
第48講 現在進行形の肯定文・否定文
第49講 現在進行形の疑問文
第50講 What are you doing?
第51講 現在進行形のまとめ
第52講 未来を表す表現 助動詞will
第53講 未来を表す表現 be going to ~
第54講 未来を表す表現のまとめ
第55講 助動詞must
第56講 have to ~
第57講 助動詞may / be able to ~
第58講 助動詞should
第59講 助動詞のまとめ
第60講 Can I ~? / Can you ~?
第61講 May I ~? / Can I ~?
第62講 look+形容詞
第63講 There is〔are〕 ~.
第64講 There is〔are〕 ~.の疑問文・否定文
さすがに全部を2~3月に見るのは大変なので、途中にある「まとめ」だけを見た後、興味がある箇所を細かく見ると良いかもしれません。
このようにスタディサプリ中学講座は既に英語を学習している(元)受験生の復習にもオススメです。今なら14日間無料。2週間で準備講座だけ見て解約すればお金は一切かかりません。興味がある方はぜひお試しを♪
Eiken
ここまでが終われば、学校の宿題との兼ね合いを見ながら英検をターゲットにして、英検の単語帳や問題集で学習すると良いでしょう。
★最初は、過去問集では「なく」①問題集(兼参考書)と②単語帳を購入しましょう。
ここまでに作った「学習準備教材」は時折見直して基礎を揺るぎなきものにして下さい
最後に
読んでいただきありがとうございました。
6年後の大学進学目指して、幸先良いスタートを切ることを祈ります!
番外編~中学受験生の英語
志望校が英検の級で加点してくれたり英語受験がある場合をのぞくと、脳のリソースを英語に振り分けるのは得策ではない。
そこで、この記事で「2月にやるべき」としたことのうち
①「ローマ字・アルファベットをスラスラ書けるように」
はそのまま
②「日常単語(名詞)をカタカナ(英語発音)で言えるように」の代わりに「名詞以外にもカタカナ語を出来るだけ憶える」
特に接頭辞(アン,リなど)と接尾辞(フル、レス、ネス、リィなど)を憶えておくと記憶容量が倍になる
③「好きなメディアの好きなシーンとセリフを見つけてカードの表に記す」のうち「好きなメディアを見つける」
これらを中学受験の間もやっておくと良いでしょう。