「自由英作文が書けない!」という高校生の皆さんへ。英語が超得意な生徒でもない限り、これを得点源にするのはハッキリ言って難しいです。むしろしっかりと「守る」ことを考えたほうがよいです。東大卒講師歴20年の管理人が「守り方」をお伝えします。(2017/2/21執筆)
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「守る」ことの意味
そのために必要なのは、意識的に「レベルを下げる」ことです。
方針1:頭のレベルを下げる
~小学生になる
あらかじめ考えて練習しておいた意見を書ける場合はそれでよいが、その場で考える場合はリアルな18才の自分の意見を書くというよりは、小学6年生が書く文章を予想するつもりで書く。
「ぼくは……だと思います」レベル。こうすることで日本語の構成を考える時間が増えるのを防ぎます。
方針2:英語のレベルを下げる
~中学英語で書く
あらかじめ練習してある決まり文句以外は、できるだけ中学生レベルの英語を使う。そうすることで文法ミスを最小限度に抑える。
方針3:自由度のレベルを下げる
~「型」にハメ込む
志望校の過去問を研究して、その出題傾向に応じた「型」をできるだけ多く作り、それにハメ込むことで時間と労力を抑える。
面白いことに「自由に書け」と言われるよりも「型」がある方がアイデアが浮かぶことが多い。
東大の自由英作文(絵を見て感じたことを書く問題)の場合、こんな感じです。
この「型」は4文構成で、4つの文それぞれに書く内容と抽象/具体度を決めてあります。これで何とか最低限の字数を埋められます。
あとがき
もう一度まとめるとこうなります。
❶意見のレベルを下げる→小6のつもりで
❷表現のレベルを下げる→中学英語で書く
❸自由度のレベルを下げる→型にはめる
少し大きな視点から考えると、入試の合否は総合点で決まります。自由英作文は得点源ではなく「守る」場面です。知識問題・文法問題と(出来れば)長文で点を稼ぎましょう。
さらに大きな視点から言うと「総合力」をあげて、一つの科目や分野に高得点を期待しなくても良くなるのを目指しましょう。第一志望合格目指して頑張って下さい。